秋山木工に入社を希望する者には、最初の10日間で挨拶の仕方、自己紹介、お茶の入れ方から電話のかけ方まで、いろいろなことを訓練して、テストします。

一番大切なのは「人に気遣いできること」です。「人を感動させる人になれるかどうか」が重要なのです。

これらができなければ秋山木工に入社できません。秋山木工では職人を目指す丁稚見習いと丁稚に「10の規則」を課しています。ここでは秋山木工が「丁稚に課す10の規則」を紹介します。

1.自己紹介がきちんとできないと入社できない

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名前、出身地、卒業した学校、家族構成、8年後に独立するときの自分の姿、なぜ秋山木工に就職したのか、将来の夢。

これを1分間で完璧に言えるまで、何度も練習する。

2.入社したら男も女も丸坊主になる

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丸坊主になるのは、これから始まる5年間の厳しい「丁稚」修業に身を投じる覚悟を決めるため。

生半可な気持ちではやり抜くことはできない。

3.携帯電話は禁止。連絡手段は手紙だけ

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携帯電話で話すのはもちろん、メールも禁止。代わりに手紙を書く。

文字を書くことも訓練の1つ。お客さまに礼状ひとつ書けなくては仕事が務まらない。

4.家族と会えるのは、盆・正月の帰省時のみ

1年のうち修業から解放されるのは盆と正月の10日間だけ。

この期間以外、たとえ両親であっても面会は禁止。心の緩みは修業の妨げになる。

5.親からの仕送り・小遣いは禁止

苦労して稼いだ給料から職人の命である道具を買ってこそ、愛情を込めて大切に使うことができる。

仕送りで立派な道具を手に入れても感動はない。

6.研修期間は、恋愛は絶対禁止

恋愛が発覚すれば即刻クビ。

一生の技を身に付けるため、5年間は一流の職人になること以外は考えずに、修業に専念。

7.朝はマラソンからスタート

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マラソンは毎朝、全員参加で行う。町内をぐるりと一周、約15分かけて走る。

気が引き締まり、みんなで一緒に走ることで連帯感も養える。

8.食事はみんなで作る。好き嫌いは一切禁止

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食事の準備・後片付けは基本的に1、2年目の弟子が行う。

食べ物の好き嫌いは仕事や人の好き嫌いに通じる。そのためにも、苦手をなくすことが大切だ。

9.仕事始めは掃除から

町内の掃除、工場の掃除、機械の掃除、車の掃除、倉庫の掃除。

心を磨くつもりで清掃してから仕事を開始する。

10.朝礼で『職人心得三十箇条』を唱和する

一流の職人とはどんな職人なのかをいつも忘れず、頭に置いておくため、毎朝必ず全員で唱和する。

繰り返し唱えることで、潜在意識レベルにまで落とし込む。

まとめ

今の時代ここまで厳しい規則がある会社ははっきり言って珍しいと思います。

なぜここまで厳しくするかというと、一流職人としての基礎づくりに集中するためです。

この若いときの修業が大きな糧となり、生涯にわたって自分を支えてくれます。技術だけでなく、心も一流に鍛えることができる規則なのです。

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