秋山木工では、梅雨の時期だけ漆職人の木田さんに来ていただき、テーブルに漆を塗っています。

今回は、一枚板を使った漆塗りテーブルの製作工程をご紹介します。

日本文化として知られる漆塗り

日本文化としてよく知られている漆塗り。

漆を塗った家具は漆家具と呼ばれ、日本が世界に誇る特有の工芸です。

海外では漆のことを「ジャパン」と言うほどです。

家具に漆を何度も塗り重ねることによって、漆特有の透明な輝きと光沢のある艶を出すことができます。

透明な輝きと奥からにじみでる光沢のある艶は、月日が経つごとに味わいを深めていくため、上品で存在感のある家具になります。

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現在では、食器などに漆を塗った漆器が有名で、漆家具の製造自体が少なくなってきました。

大きな家具を塗るのと小さな食器を塗るのとでは、塗り方や状態づくりが大きく変わってくるので、特有の技術が必要だからです。

漆家具と呼ばれるものの中でも、漆塗りされた一枚板のテーブルは特に貴重で高級なもので、なかなかお目にかかることができません。

一枚板の漆塗りテーブルを製作

貴重な材料と伝統的な技が一つになることで「一枚板の漆塗りテーブル」の製作を可能にします。

今回は、秋山木工で梅雨の時期に行った「一枚板の漆塗りテーブル」の製作工程をご紹介します。

漆塗りの準備

まず、漆を塗る前に秋山社長自らテーブルの加工を行います。

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特にテーブルの側面は、人が座って手で触るところなので、職人の福田さんと社長で最終加工のチェックを行います。

目には見えない、長年培った手触りの感覚で最後の仕上げを行います。

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テーブルの加工を終えると、いよいよ漆塗りの工程に移ります。

漆は、湿度がないときれいに塗ることができません。

なので、梅雨の時期に漆塗りを行い、倉庫の中に湿度を保つ用のシートを張って特設作業場を設けます。

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テーブルの漆塗り

まずは、漆が細かくなるように何度も手で練り込んでいきます。

練り込むことによって、目で見て分かるくらい、どんどん細かくなめらかになります。

漆の練り方や状態づくりによって、塗った後に出てくる光沢が変わってきます。

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漆を練り込んだら1度目を塗ります。

すると、漆の独特の色が木目に沿ってうっすら出てきます。

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このように何度も漆を塗り重ねます。

何度も塗り重ねることで、状態が変わっていきます。

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4回ほど塗っていくと光沢が出てきます。

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6回の漆塗りを終えて、ようやく漆塗りテーブルの完成です!

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テーブルの漆塗りでは、機械を使いません。

形に合わせて手で塗っていくことで、木材側面の独特な曲線部・加工した平面をきれいに塗ることができます。

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重厚感と光沢感が素晴らしいテーブルになりました。

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木材も漆も生き物なので、まったく同じものを作ることは不可能です。

その日の天候、木の状態、漆の状態によって色の出方が変わってきます。

何日かに分けて漆を塗り、色・艶が出てくるのを待って、ようやく味のあるテーブルが完成します。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、漆塗りテーブルの製作工程を紹介しました。

漆家具は高級家具として有名ですが、最近は漆家具の製造自体が少なくなってきています。

秋山木工では、日本が世界に誇る「漆塗り」という伝統的な工芸を守り、漆家具をしっかりと未来に引き継いでいきたいと考えています。

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